子どもがやりたいことが特にない。
無気力。
物事を頑張らない。
保護者様の、こういった悩みは増えてきています。
ご家庭の状況により、様々な原因があると思います。
いろいろ、原因を分析して、その中から、ご家庭に合った解決策を模索していくしかないと思います。
まず、社会的背景です。
日本が、先進国、発展しきった国であることは大きな要因です。
自殺とか晩婚少子化とかイジメ問題や不登校の問題は、発展しきった「幸福な国」に圧倒的に多く起こっています。
発展途上にあるときは、皆が大きな目的を共有して、それに向けて頑張っていれば幸せ(?)になれた。シンプルな時代でした。
今は複雑です。
何が幸せかもわからないくらい、人々は幸せにどっぷり浸かっています。
頑張らなくてもある程度幸せに生きていけます。
モチベーションが湧かないんですよね。
学校になぜ行くのか。なぜ受験しなきゃいけないのか。子どもたちは考えます。その意味を。
そこに意味を感じられずに苦しんでいます。
親は語りかけます。「なぜ学校に行くべきか」「行かないとどんなに苦労するか」
正論です。正しいです。
しかし、それは30年前を生きていた親の価値観と世界観です。
子どもには響きません。
不登校は長期休暇の後に増えます。確実に。
生活がだらけてしまうのと、学校の意義を考えてしまうから、です。
そこから復帰するのは、本当に体力精神力が必要です。
昔よりも、何倍も。
今の子たちはかわいそうです。
昔の子どもたちへの誘惑なんて、ゲームなんてそこまで発展しておらず、中毒性もそこそこでした。
今のスマホゲームや、テレビ、YouTubeは、当時の比になりません。
誘惑は100倍以上でしょう。
プロのビジネスマンが、莫大なお金をかけて開発したものです。中毒性は酷いものです。
それと戦う子どもたちは、本当に辛いですよ。
そして、ここに来て「コロナによる休校」です。
誰が悪いわけではない。
しかし、子どもたちにとっては、更なる試練になります。
僕は、コロナ休校を総理大臣が発表したとき、かなりの数の不登校が増えて社会問題化すると、言いました。
学問の遅れ?
そんなの小さな問題です。
学校システム自体が崩壊してしまう可能性があると思っていました。
もともと、不登校生は国内で40万人?とかでしたっけ?
クラスに1.2人はいる計算です。
しかし、その予備軍はどれくらいいたでしょうか。
何かのきっかけがあれば学校に行きたくない、という生徒です。
クラスに10人くらいいるかもしれません。
どんどん表面化していくと思います。
さて、そもそも、なぜ「学校に行きたくない」のか。
いじめなどの大きな問題がない場合は、
「学校の生活」が嫌な子がいます。
みんなで何かして、常識を押し付けられ、勉強できる子がもてはやされ、スポーツできる子がモテて、明るい子が人気者になる。
そんな集団を見ていて、嫌になっちゃう人も一定数いるんです。
あ、娘が起きてしまいました。
続きは、今度。
親はどうすれば良いか。答えはありませんが、
無理に行かせようとするほど、拒否反応が出てしまうことも多いです。