今書いている「自学自伸本」より一部抜粋
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では、実際に子どもが反抗的な態度をとってきたとき、どうすればいいのでしょうか。
例えば、「うるせークソババア」と言われたとき。
カチンときますよね。「なんですか! その言い方は!」と怒鳴り返したり、お父さんが出てきて「親に向かってなんだ!」と力でねじ伏せたりする。 これは、こじらせる典型です。
確かに、力で制圧すれば、子どもは一度引っ込みます。 しかし、反抗心が消えたわけではありません。子どもの内部に、行き場のないマグマのようなエネルギーが溜まっていくだけです。
力で抑えつけられたエネルギーは、いつか再噴火します。あるいは、自分より弱い者(学校でのイジメなど)へと向かってしまいます。
家庭内で戦いに勝っても、誰も得をしません。 ここでの正解は、「かわす」ことです。 正面から受け止めず、ヒラリとかわすのです。
(この子も反抗期になったか、順調に成長しているんだな)と余裕を持ちましょう。
子:「うるせークソババア!」 母:「あ~~ら、この子ったら、かっこいい~じゃ~ん! 反抗期かしら~~」 子:「うるせ~な」 母:「はいはい。うるさいですね。黙りま~す。クスッ(笑)」 子:「ッチ!(舌打ち)」 母:「で、そろそろ晩ごはんだけど? クソババアが一生懸命つくった料理食べたい?」
こんな風に、ユーモアでかわすのです。
まともに取り合わず、「あなたの反抗期なんて、想定内ですよ」という親の余裕を見せること。 こうすると、子どもは毒気を抜かれます。
反抗期の尖ったエネルギーを、正面衝突させてはいけません。