親バカ|川上大樹|教育学習塾グループ代表取り締まらない役 [エイメイ学院 明成個別 Elena個別女子 EIMEI予備校]

埼玉県の東武東上線沿線に11校舎ある エイメイ学院 明成個別 Elena個別女子 EIMEI予備校 の代表のブログ

「運が良い人、運が悪い人」著HIRO。編Gemini ショートストーリー。

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《塾経営者・塾講師向けnote》

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ある晴れた日曜日の午後、二人の青年、ジョンとマイケルの運命が交差した。
二人は同じ店で宝くじを買い、そして奇跡的にも、二人同時に「1億円」という巨額の当選金を手にしたのだ。
スタートラインは全く同じ。「幸運」は二人に平等に降り注いだはずだった。

ジョンは震える手で当選を確認したあと、深く深呼吸をした。
「これは、人生をより良くするための『種』だ」
彼はそう自分に言い聞かせた。
ジョンはそのお金にはすぐには手を付けなかった。まずは図書館に通い投資について調べ、専門家に相談し、お金の守り方と増やし方を学んだ。
そして、賞金の一部を堅実な投資信託に回し、残りの一部で両親に旅行をプレゼントした。友人との食事では「今日は僕が持つよ」と笑顔で振る舞ったが、決して派手に散財することはなかった。
彼は仕事も辞めなかった。「生活の不安がなくなったから、これからはもっとリスクを恐れずに新しいプロジェクトに挑戦できる」と、むしろ以前より生き生きと働き始めたのだ。

一方、マイケルは当選の数字を見た瞬間、上司の顔を思い浮かべてニヤリと笑った。
「これでもう、あんな退屈な仕事をする必要はない」
翌日、彼は辞表を叩きつけた。
「俺は億万長者だ! 自由を手に入れたんだ!」
マイケルはすぐに高級スポーツカーをキャッシュで購入し、毎晩のように繁華街へ繰り出した。彼の周りには、奢ってもらおうとする「新しい友人」たちが群がった。
「マイケル、最高だなお前は!」「一生ついていくよ!」
その賞賛の声が心地よく、彼はシャンパンを開け続けた。時計も、服も、住む場所も、すべてが一流になった。彼は「今」という果実を、種ごと食らい尽くしていた。

季節は巡り、3年が経った。
ジョンは、投資のリターンで資産をさらに増やしていた。仕事でも昇進し、愛するパートナーと結婚して、穏やかで充実した日々を送っている。彼にとってあの宝くじは、幸せな人生の「加速装置」だった。

一方、とある公園のベンチに、ボロボロの服を着た男が座っていた。マイケルだ。
高級車はその維持費が莫大で支払えずに手放した。群がっていた友人たちは、金が尽きると潮が引くように消え失せた。気付いた時には口座の残高はゼロ。再就職しようにも、3年間の無職期間のせいで仕事に一生懸命になることを忘れ、無職のままだった。
通りがかったかつての友人が、驚いて声をかける。「おい、マイケルじゃないか。あんなにツイてたお前が、どうしてこんなことに……」
マイケルは虚ろな目で空を見上げ、力なくつぶやいた。
「すべては、あの宝くじが当たったことから始まったんだ。……俺は、運が悪かったよ」