これから書くことはフィクションとしておきます。
随分前のこと。
イジメが原因で学校にいけなくなってしまった子がいました。
その子は、その理由を親にも話せず、ただ、怠け者かのように責められ、周りからもそう思われていた。
そして、自分を責めていた。
俺は伝えた。
人生が変わってしまうほどのつらいことだったんだな。
きみは悪くない。
世の中、そういった理不尽なことも多くある。
不運だったな。
いいかい。
いつでも再スタートができる。
今からでも。
来月でも。
無理だって?
ずっと気にして生きるのか?
なぜ、きみをイジメた卑劣な奴に一生縛られる必要があるんだ?
イジメは卑劣だ。
でも、いつまでもそのことに縛られて被害者でいる必要はないんだよ。
きみがわざわざ不幸な人生を選ぶのか?
きみは悪くないんだ。
だから、堂々としていればいい。
周りは、もうきみのことを気にしていない。
けろっとしていればいい。
周りは、みんなそれぞれ自分のことで精一杯だから。
きみのことなんて、気にしているのはきみ自身と親だけだ。
だから、スッキリと新しい人生をスタートしなさい。
そう伝えると、少し笑顔がこぼれた。
目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
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