夏休みくらいから中学校の進路面談が行われます。
毎年のことですが
「学校の面談で、今の成績では無理なので志望校を下げろと言われた」
と気を落としている生徒がいます
(ある学校では生徒の志望校に対して◎と○と△と?とで簡単に評価されることもあります(怒))。
合格可能性に関しては
《①内申点・②偏差値・③今の上昇具合・④本人の願望の強さ》
が重要な指標になりますが、すべてを加味してでも、夏や秋の時点での判断は難しいものがあります。
特に高校受験では、③今の上昇具合・④本人の気持ちは、非常に大きな要素となります。
それなのに、学校の面談では無視されていることがほとんどです。
我々は、入試直前なら志望校を下げるなどの指導は場合によってはあっても良いかと考えます。
しかし
まだ、いくらでも挽回できるはずのこの時期です。
なぜ、このタイミングで、先生は本人が希望するところにマルバツを付けてしまうのでしょうか。
もちろん学校の先生も、ハッパかけてやる気にさせようとして言っているのかもしれません。
しかし、「今のままでは無理」と言えば焦って勉強をする生徒ばかりではありません。
むしろそんな生徒は今は少ないのです。
厳しい言葉をかけて「こんちくしょー!」とやる気になる生徒は、既にある程度結果を残している生徒でしょう。
まだ結果が出ずに、不安ばかりで、先の見えない生徒に「ダメだ志望校変えろ」と言えば、やる気がなくなるに決まっています。
勇気がくじかれた生徒には、我々はこう言います。
「そうかダメだと言われたか。そんなことを言われて悔しくないのか?」
「『今の偏差値では』確かに「まだ」ダメかもしれないけど、今後、偏差値を上げないつもりか?
そんな程度か?お前の気持ちは。」
「あと半年もあるのに、頑張らないつもりか?」
「今まで死ぬ気で受験勉強をしてきたなら、それで判断するならわかる。
でも今のお前は本気で受験勉強をする前だろ?
その今の成績でなんで判断できるんだよ?これからだろ?」
このような言葉でほとんどの生徒たちはやる気になるのです。
中3生は、まだまだ伸びます。
この時期の先生や親の役割は、生徒を応援することです。
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