卒業生に、あの日の授業、今でも覚えている。
と言われました。
僕も覚えています。大事な話をしましたから。
ある日の授業------------------
中学でも高校でもいいけど,あなたがもし入りたての1年生だとしたら,3年後には志望校を受験するんだよね。
今,受験しろ!って言われたら,無理だよね。
そりゃそうで,これから勉強をして,合格に近づけていくわけですから。
それでいいんです。でも,先生として見てるとね,
しっかりと合格に近づいている人と,合格に近づいていない人がいるんです。
いいかい?
努力は砂を積み重ねるようなもの
なんだよ。
勉強ってね,毎日コップ1杯の「砂」を積み重ねていくようなもんなんです。
最初の頃は,砂をザッとやっても大して積み重ならないんです。まだサラサラの砂の人も多いし。
横にもざーっとこぼれますから。
これをずっと繰り返すんです。
みんなね,中間・期末テスト前は一日に2~3杯は積み重ねるんです。
コップ1杯ザッとやっても,せいぜい1~2㎝しか重ならないんです。
それで,「合格」って,最終的には10mくらい必要になるんですよ。
あなたがもし今2年生なら2日で3杯。
3年生なら1日3杯必要になってくるんですよ。単純計算ね。
1杯で1~2㎝で,最終的には10mだもんね。
だから途方もなく感じてしまって,やる気が起きないんですよね。
でもね,一つ言っておきますけど,最後の方になってくると,その1杯が積み重なる高さが高くなりますからね。
つまり伸びやすいんです。
最初の方は,教科書とか基本だから「土台」をつくっていて,その砂は脇にこぼれていってしまうんです。
しかし
それが無駄かと言うと,決して無駄ではなく,
その脇にこぼれた砂があるから,最後の方は伸びやすいんです。
自然界の砂は知りませんけど、勉強の積み重ねってのはそんな感覚になります。
土台になる砂の摩擦とかで、最初の頃より砂が中央に残りやすくなる感覚ですかね。
湿り気も出てきますし。
これを覚えておいてください。
やる気なんて関係ないですよ。
砂を積み重ねていくだけですから。
合格(成功)したいなら,やっぱり砂を積み重ねていかないといけないんですよ。
だからね,危機感も必要で,勉強をしない日があると,
コップ1杯の砂を川に流して捨てたと同じなんですよ。大切な砂をね。
どうですか?もったいないでしょう。
ほら,今日もしっかりと砂を積み重ねましょう。
今日のその砂は脇にこぼれますが,それがあるから後半で伸びやすくなるんです。
さぁ、砂に湿り気をつけて、硬い山にして行きましょうね。
はい、がんばれ。