私は、毎年、この時期になると、辛い想いと嬉しい想いを同時に体験してきました。
塾の経営者ならでは、でしょうね。
合格した生徒の嬉し涙をみて、隣では不合格だった生徒の悔し涙をみる。
同時に教えていた先生は複雑な心境になる。
受験と立派に立ち向かった生徒に、いつも伝えたことがある。
以下、少し長いですが。
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入試の合格発表。
ここで一旦、合格不合格という結果が出る。
『合格した人へ』
おめでとう!
本当に良かった。
今までよく頑張ったな。
君が勝ち取った合格だ。
でも、君の合格は君一人のおかげではないのはわかっているはず。
仲間がいたから、あの夏期講習、冬期講習。
大量の宿題も難なくこなせた。
保護者様の支えがあったからこその合格だ。
感謝の気持ちを忘れずにな。
見事桜咲き、人生最大の笑顔で報告に来てくれる生徒がいる一方、悔し涙を流す生徒がいる。
『不合格だった人へ』
先生たちは、強がりひきつった表情で不合格を報告しに来る生徒をみると、不思議な感情になる。
不謹慎かもしれないが、俺たちは、君のここからはい上がった姿が見たいのだ。
不合格を【最終結果の負け】のようなレッテルを貼られたと勘違いしてくれるな。
そんなの君たちの長い長い人生のたった1つの【点】でしかない。
どこに進むかが大事なのではない。
進んだ道でどうするかが大事なのだ。
不合格という結果。
それは、君たちの今までの努力を否定するものでは決してない。
悔しいという気持ちは、一生懸命頑張ったから生じる感情だ。
それが、宝だ。
悔しいという気持ちは、さらに上を目指す者にしか芽生えない感情だ。
それを宝に、次のステップへと突き進め。
今回が最終結果ではない。
3年後、今回負けてしまった奴らに大学受験で勝てばいいだけだろう。
常に前を向け!
合格した人生徒はもちろん、
不合格だった生徒も未来は明るい。
立ち止まるな。
振り返るな。
前だけをみて突っ走れ!