数年前の冬。
中学2年生。と面談した。
「先生、やる気が出ないんです。受験、どうすればいいでしょうか」
な~んだ、そんなことか。
シンプルだよ。
やらなければいいじゃん。
「え・・・・」
だって、自分の人生なんだから、自分で決断して、自分の力で進んで行くんだからさ。
当然のことでしょう。
やる気が出ないならやらなければいい。
高校だって、行かなくてもいいんじゃないかな。
お金だって無駄になっちゃうし、塾も辞めたほうがいいよ。
「え・・・・」
いや、冷たく言っているわけじゃなくて、事実ね。
そりゃ、○○が塾やめちゃったら寂しいけどさ、仕方ないさ。
はい、今日は終わり。
「・・・・・」
笑顔で終えました。笑
しかし、保護者様には、しっかり電話でこの意図を伝えておく。
保護者様はそれは心配だろう。
「先生。。大丈夫でしょうか。。。いつも私が口を出しすぎていたせいで、あの子は・・・」
そうですね。今回は、ちょっと本人に刺激を与えました。
まぁ、見ててください。
この方法がうまくいかなくても、あと10以上は方法がありますから、ご安心を。
「先生、本当にお願いします!」
二日後
「先生・・・この前はありがとうございました」
うんうん。どう?その後
「はい、やはり高校に行きたいし、勉強も頑張る!」
お~、そうか。それなら応援するよ。
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ちょっと雑に初期対応をした例です。
こうでもしないと、この子は、勉強はやらされるもので、自分の人生を自分で生きることを意識しないと思いました。
いつも、勉強をやらされてきて、あまり考えたことがない子には一番シンプルな方法です。
やらなくてもいいんだよ、と言われると、考えるきっかけになります。
うまくいきました。
そして、
勉強を始めるのにやる気なんて実は必要ないし、という話はその1ヶ月後にしました。
そして継続の仕組みの話もその1ヶ月後にしました。
この子は、立派に受験を乗り越え成長していきました。