以前、社長の俺が「失敗」をした。
あることの改善プロジェクトを、社長が肝いりでスタートし、社員たちに協力してもらい、実行した。
が、見事に失敗。
すぐに元の状態に戻すという結果になってしまった。
多少なりとも損害はあった。
が、社長は翌日の全体会議で堂々と言った。
「みんなも知っての通り、昨日のあのプロジェクトは、失敗でしたね。
ごめんなさい。。。
なんて、俺は謝りませんよーー!」
堂々と、笑みを浮かべながら言った俺に対して、社員たちも、笑みをこぼした。笑
忙しい中、このプロジェクトのために割り込ませた仕事もあり、
社員たちには迷惑がかかったはずなのに、この社員たちは、俺の「謝らないぞ」という言葉を笑顔で聞いていた。笑
本当におかしな会社だと思う。
あらためて、
仕事というのはですね、
しっかり準備をしても、いざ試してみないとその成否がわからないようなことがあるんです。
いや、その方が多いかもしれない。
必要な失敗、である。
失敗は成長のために避けて通れない道なのだ。
成功したときよりも、失敗したときの方が学びが多く、組織としても成長をする。
むしろ、失敗は大歓迎すべきだ。
失敗がないということは、挑戦していないという証拠だぞ。
もし、あの場で俺が謝ってしまったら、
社員のみんなは、今後失敗をしたら謝らないといけなくなる。
失敗への悪いイメージがついてしまう。
チャレンジが減る。
これ、良くないですよ。
失敗を責める組織にはなりたくないんでね。