川上大樹|教育学習塾グループ代表 [エイメイ学院 明成個別 Elena個別女子 EIMEI予備校]

埼玉県の東武東上線沿線に11校舎ある エイメイ学院 明成個別 Elena個別女子 EIMEI予備校 の代表のブログ

おい、俺は塾の先生として話をしてねぇよ

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《塾経営者・塾講師向けnote》

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山下省[ヤマシタ ショウ]22歳。学習塾講師。

 

 

 

これはフィクションってことにしておく。

 

 

 

いつも通りの平日の昼間、山下は塾でその日の授業の準備をしていた。

 

 

 

急に自動ドアが開いた。

 

 

 

昼間の時間は、大体は飛び込み営業か、保護者の方のことが多い。

 

 

 

しかし、そこに立っていたのは、目に涙を溜めた女子生徒だった。

 

 

 

どうしたんだ?平日の昼間だ。学校に行っているはずだろう。

 

 

 

その女子生徒(少し問題を抱えていた)が、泣きながら言った。

 

 

 

先生に叱られて、学校から飛び出して来てしまったのだという。

 

 

 

先生たちから目を付けられていたその生徒は、頭ごなしに叱られると反発してしまう性格だった。

 

 

性格というより、そういう難しい時期であった。

 

 

 

平日の昼間だし、少し事情を聞いて学校に戻るように伝えた。

 

 

 

彼女は渋ったので、山下が一緒に学校に行くことにした。

 

 

 

学校まで送り届けると、先生も校門まで出てきていて、その生徒を探していたようだ。

 

 

 

山下は「少し話はできますか?」と若い担任の先生に言った。

 

 

 

すると、奥からベテランの体格の良い学年主任の先生が出てきて、話ができた。

 

 

 

「差し出がましいですが、、、

 

なんでも厳しく叱れば良いわけではなく、この子の性格を考えて叱ってあげて欲しいんです。」

 

 

そして

 

 

「過去を見ずに今の彼女をみてほしい」

 

と学校に伝えた。

 

 

 

学年主任の先生は

 

 

「あなたは塾の先生という商売だからねぇ」と言い放った。

 

目も合わさずに。

 

 

 

これに、山下はプチンと切れた。

 

 

 

「おい、俺は塾の先生として話をしてねぇよ」

 

 

 

山下は自分の渡した名刺を返せと言って取り上げ、目の前で破ったのだった。

 

 

 

 

 

「一人の生徒が一生懸命立ち直ろうとしているんだから、もう少しだけ繊細に接してあげてもらえませんか。今が大切なところなんです。先生だってそれくらい感じるでしょう?」

 

 

 

学年主任の先生は山下の気迫に驚いた。

 

 

そして、少し黙ったあと、ゆっくりうなずいた。

 

 

 

22歳のまだ一見大学生にも見えるくらい若い男に、50歳近いベテランの学年主任の男が圧倒されたのだった。

 

 

 

 

「塾でもこんなに熱い先生がいるんだね」と言った。

 

最後は山下に握手を求め、学校と塾とが協力してこの地域を良くして行こう、と言った。

 

 

塾でもこんな熱い先生?

 

 

当然だった。

 

 

 

山下は「学習塾」というカテゴリーが好きではない。

 

 

 

彼の塾は、成績だけ上げれば良い、勉強だけ教えていれば良いとは考えていない。

 

 

 

勉強はたまたま必要だから教えているだけ。

 

 

勉強、成績アップ、受験、その過程で人生で大切なことを学べるんだ。

 

 

それらを通して、生徒に問うのは

 

「なぜ頑張るか、なぜ学ぶか、どう生きるか」

 

 

生徒数は200名近くなったが、目の前の一人の生徒を何よりも大切にしている。

 

 

 

それが落ちこぼれとレッテルを貼られた生徒でも、偏差値70以上の生徒会長でも、上下の差は無い。

 

 

どんな生徒でもそれぞれの悩みや問題を抱えている。

 

 

それに真摯に向き合って行こう。

 

 

これが若い山下の覚悟だった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー以上はフィクションです(ってことにしておきます)。笑

 

 

この時に、学校サボったり先生に反発していた、この女子生徒が、今は自分なりの夢を持ち、いきいきと頑張っていると聞く。

 

 

うれしい限りだ。

 

 

これが教育学習塾グループの原点だ。

 

 

それを忘れたら「普通の塾」になってしまう。

 

 

それでは俺たちが塾をやる意味がない。

 

 

 

もちろん、塾には優等生に見える学年1位の生徒も何人もいる。

 

 

 

しかし、そんな生徒たちでさえも、誰にも言えない悩みや問題を抱えていることもある。

 

 

俺たちは、学習塾という立場でも、教育者としての責任を強く持ち、彼らに寄り添っていく。

 

 

 

※「教育」って、子どもや親を自分の好みに洗脳?することだと思っちゃう人も多いんだと思う。

俺は「教育」ってのは、子どもに寄り添って、環境を整えて、気付かせてあげて、自分で歩いていくようにしてあげること?

なんだかモヤモヤしていますが。