冬期講習費用を、現金で子どもが持ってくる。
これをリアルタイム教育にすべき。
子どもにとっては大金だ。
危険?
それを、ビクビクしながら慎重に持ってくる経験さえも学びだ。
確かに、子どもに大金を持ち歩かせたくない親の気持ちはわかる。
そんな場合は少額でもよい。
どこかで、お金の教育のチャンスをつくるべきだ。
お金の重みを直に体験する。
昔、こんな生徒がいた。
「はいよ。これ、親が渡せだってよー」
と、現金入りの封筒を、軽く俺に手渡してきた。
特に最近、塾に通えることが当然だと思っている子どもが多すぎる。むしろ、親が頼んで塾に通うなんて、本来の姿ではない。
貧乏育ちの俺は、その狂った状況を正したい。
俺は、ここは教育ポイント2倍DAYだ!と直感した。
「おい。お前さー、このお金受け取ったときに、親にお礼を言えた?」
「、、、、、え?」
「え、、じゃないんだよ。このお金をどれだけ大変な思いをして親が稼いでいるか、わかってんの?」
「、、、、」
「お前にどれだけの期待を込めて冬期講習に申し込んでいるかわかってんの?」
「、、、、」
「わかってないのかよ。じゃ、俺は、受け取らねーよ」
「、、、、いやです」
「じゃ、もう一度、やり直してこい。親に冬期講習どういうつもりで参加するか、意気込みを語ってこい」
「はい」
「そして、1番大事なのは、感謝の気持ちだな。ありがとうございます。しっかり頑張りますってな」
「はい」
「でも、これを聞いて、は?うぜー、と思うなら、お前はうちの塾に来てはいけない。俺たちが大事にしていることがわからないなら、他に行け」
「嫌です。今、先生に言われて本当に気付きました。ありがとうございます。やり直します。」
「そしてな、その大切なお金以上の価値を得てやろうとギラギラした目で冬期講習に参加しろ。」
「はい!!」
「俺たちは、そのお金以上の価値を必ず提供する。そういうつもりでいつもやっている。」
「はい!!」
がんばろーなー。
こんな会話があったことを思い出しました。
我々は教育学習塾です。
p.s.
あ、、補足です。
親は逆に
「金払ってやってんだぞ」
という態度はいけません。
子どもにそんな態度を学ばせてしまいます。