数年前、新規校舎を出したとき、お金に余裕がなくなってしまったんですよ。
だから、先生たちでペンキを塗りましたね。
そしたら
素人だったから大失敗してしまったんです。笑
そこで奇跡が。
偶然にも目の前のアパートに卒業生が住んでいて、彼はなんと塗装の仕事をしていたんですよ。
「おれやってあげるよ」
って、快くペンキを直してくれた。彼自身の仕事も忙しいはずなのに、
真冬の雪の中、仕事終わりで疲れきっているというのに、笑顔で塾のペンキを塗ってくれた。
「先生たちのためなら何でもするよ!」と。
その言葉に涙が出そうになった。
さらに、同じクラスだった卒業生の友達もペンキ素人のくせに夜中手伝ってくれたらしい、すごいよなー。
教師冥利に尽きるな~ って思いましたよ。
彼との中学時代の三者面談を思い出した。
あの中学生だった彼は、今や立派に手に職を。
「仕事が忙しい」という言葉が、なんとも嬉しかった。
卒業生が誰かに必要とされている人になっているからだ。
がんばれよ!卒業生!
俺たちも頑張っているぞ!!