「生徒の英検、受験申込み忘れてしまいました。大変なミスをしてしまいました。申し訳ございません。どうしたら良いでしょうか」
数年前のことだけど、いまだに鮮明に覚えている。
社員からのこのLINEをみて、かなり焦った。
これ、結構大変なミスですよ。
生徒からテストの申し込みを受け取っていたのに、業者に提出し忘れて期限が切れてしまい、その受験生は受験資格がなくなってしまったわけです。
このとき、我が社の素晴らしい仲間たちは、誰もミスした個人を責めることはなく、どうしたら良いかを全員で考え始めました。
嫌な顔ひとつせずに。
結果、なんとか裏ワザを使い申し込みができたのです(これはあと少しでも遅れていたらダメでした)。
次の会議で、そのミスを『報告した』社員を褒めました。
なぜ、褒めたか。ここが大事なポイントなんです。
だって、故意的な悪意のある失敗でなければ責めるのはおかしいじゃないですか。
しかも本人は既に反省しているんですよ。
そもそも、ミスや失敗が起こるような仕組みを放っておいた責任者が責められるべきなんですよ。
今回は、その社員が勇気をもってすぐに報告してくれたことが幸いでした。
もしも、彼が悩んで報告が遅れたり、バツを恐れ、ミスを隠そうとしていたら、もう取り返しの付かないことになってしまっていたわけです。
人も、組織も、仕組みも完璧なんてありえないんです。
だからこそ、常に改善が必要なんです。
不完全なところを表面化させるために必要なものがミスや失敗。
そう思っています。
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