↑これに関連して、「ユリカモメが落ちたのは」という作品を紹介します。
作:川上大樹
ある朝、渡り鳥のユリカモメがやってきた。
その土地は年々暖かくなっていて、北の土地にしては過ごしやすかった。
だからそこに好んで住んでいる老人も多い。
そしてある日、池の近くに住んでいたおじいさんがユリカモメに餌を与え始めた。
すると、ユリカモメは南に渡るのをやめて、その池に定住しはじめた。
しばらくは問題なかったのだが、暖かい年が続いたせいで氷河が溶け、ある年に一気に水温が下がった。
さらに悪いことに、おじいさんも病に倒れて、餌をくれる人がいなくなってしまった。
そこで、ユリカモメは野生の本能に目覚めて、南に渡ろうとした。
なんとか羽ばたいた。
しかし、
数年の間にすっかりと太ってしまい、もう長距離を飛ぶことができなくなってしまっていた。
そして、ユリカモメは、、、、、、
大切なわが子に、餌を与えて、飼い慣らしてはいけません。
子が、自ら生きていく力を身に付けるのが、子育ての最終目的です。